2016年10月5日水曜日

ブレスレットの修復 シルバーパーツの交換

数年前にオーダーでご購入いただいた大玉アクアマリンのブレスレット。
ゴムが経年劣化で切れて、シルバー素材のパーツが黒く変色してしまっています。

ブレスレット 修復前

シルバー(銀)が黒くなってしまうのは、空気中に含まれる硫化水素と反応して、表面に硫化銀が発生するためです。
時折「酸化した」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、シルバーが酸化したら酸化銀になってしまいますので、違います。

また、シルバーのネックレスやピアスをつけたまま温泉に入って一気に黒くなってしまった・・・
という経験をされた方もいらっしゃるかと思います。
これは、温泉に含まれている硫黄が原因です。
温泉の蒸気に含まれる硫黄が、あっという間に硫化銀を発生させてしまいます。

また、硫化とは別に、塩化によって黒くなっている場合もあります。
シルバーアクセサリーを身に付けたまま、塩素系漂白剤や塩素系所毒液を使ったりするととても危険ですので、ご注意ください。

黒く変色したシルバーを綺麗にするには・・・
硫化の場合は、アルミホイルと塩または重曹を土鍋(金属反応を起こすために土鍋を用います)で沸騰させたものでグツグツ煮ると黒ずみはほぼ取れます。
銀よりアルミの方がイオン化傾向が大きい為に起こる化学反応です。
塩化の場合は、家庭にあるような材料では綺麗にすることはできないようです。

今回の場合は、あまりにもお疲れ状態のようなので、新しいものに交換することに。
シルバー925のキャップ(花座)とロンデルです。

黒くなったシルバー素材 

ほら!全然違うっ!同じものとは思えません・・・
新しいシルバー素材

新しいシルバーパーツを用いて、繋ぎ直しました。
まるで新品のようです!
ブレスレット シルバーパーツ修復後

「以前のようなブレスレットに戻してくれて、ありがとうございますー!シルバーが上品な感じでこの組み合わせが気に入っていたんです!」と、喜んでいただけました。

ありがとうございます♪

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